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マッサージ師の雑学日記


独立を目指す人へ

マッサージや鍼灸の資格を取って「独立」を目指す人は多いと思います。
独立出来るのがこの資格のメリットでもありますからね。


「知っておいた方が良い事」を書いてみたいと思います。


@資金は十分に貯める
何の職業でもそうですが、出来る限り資金は貯めましょう。
個人的には「開業資金+1年分の生活費」は必要だと思います。

「開業すれば何とかなる」と思っている人は、今すぐやめた方がいいです。笑
借金して開業なんてお話しになりません。

資金が無く開業するのであれば「昼間は治療院、夜はバイト」というような生活をしないと、あっと言う間に破綻します。
簡単に患者が集まるのなら「開業後3年以上生き残れる治療院は30%」なんて事はありません。
※そのほとんどは1年以内に閉院すると言われています



A場所選びは慎重に
自宅で開業する人は別として、店舗を借りる人は周りの環境を入念に調べましょう。

「駅前や商店街などで人通りが多い=同業者が多い」
「同業者はいないが人通りが少ない」

物件を見ていると上記の2パターンしか無い事に気づきます。
「人通りもあるが同業者がいない」なんて物件は残念ながら、ほとんど存在しません。

どちらが一概に良いとは言えませんが、同業者が多くても、その同業者が経営していけるという事は需要があるのかも知れません。
治療院といはいえ商売ですから、人目につかなければ経営的には厳しいと思います。
(特に開業間もない頃は)
アパートの2階で開業しても、普通の人は気付かないでしょう。
※気付いても入る気にはならないでしょう

「家賃が安いから、場所が悪くてもここにしよう」というのは結構危険だと思います。
「隠れ家的治療院」が「隠れ家のまま終わる」のはよくあるパターンです。
患者さんを既に抱えていて、開業する人なら話しは別ですが。。。

治療院に通う人の約6割は「近所だから」という理由だそうです。
「きちんと治療すれば遠くても来てくれる患者さんは稀」と覚えておきましょう。



B鍼灸の受診率は約3〜4%
昔からこの数字は変わりません。
今後も減る事はあっても増える事は無いでしょう。


3〜4%のうち定期的に鍼灸を受ける人は1%にも満たないでしょう。
患者さんに聞いてみると「1回だけ鍼灸を受けてみた事がある」という人が結構います。
鍼灸をやっている整骨院で「試しにやってみましょうか?」という感じで受けたようです。

ですから自主的に鍼灸を受けようとする人はごくわずかという事です。
住人100人いる地域で、数えるほどしか需要の無いところで仕事をするのですからそりゃ大変です。

しかも鍼灸を受けた事のある人の約50%は「整骨院や整形外科」で受けています。
整骨院などでは数百円で鍼灸をやっている所も多く、金額的負担も無いに等しいです。
※「雨の日、鍼灸無料!」なんてところもあります

無料なら私も行きますよ。笑

と言うような状況ですから「鍼灸治療院」の厳しさが分かると思います。



さらに言えば、鍼灸を受けた事の無い人の約50%が
「今後も鍼灸を受けるつもりは無い」そうです。

何だか夢も希望も無い事を書いてきましたが、現実をきちんと見据えて独立しましょう。



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