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マッサージ師の雑学日記


鍼灸が医療として認められない理由

残念ながら鍼灸は医療としては認められていません。


「医学的に証明出来ない」というのが一番の理由です。
※「エビデンスが無い」なんてよく言われます


鍼灸が主に対象とする疾患は「痛み」や「シビレ」だったりするのですが、これって患者さん本人しか分からない事です。
辛そうな表情であっても、こちら側は想像するしかないのです。


痛みの度合いを数値で表す計測装置でも開発されればいいのですが、痛みの感じ方は人それぞれですから、無理でしょうね。


10段階評価で「10が最大の痛み」だとして、7~8で「痛い」と感じる人がいれば、2~3で「痛い」と感じる人もいます。

病院や整形外科へ行って痛みを訴えても「先生は全然気にしてくれない」という患者さんが多いですが、それは仕方ないのです。
医者だって人の痛みについては分からないのですから。

血液検査やレントゲンを撮れば、痛みの原因は分かるかもしれませんが、痛みそのものが数値に出たり写真に写るわけではありませんからね。



もう一つ鍼灸が認められない理由として「治療法の再現性が無い」というのがあると思います。

論文や本などで「痛みを○○の方法で改善出来た」なんて詳しく書いてあったりしますが、それを真似しても痛みを減らせる可能性は少ないのです。

患者さんそれぞれ体質は違いますし、鍼灸師の施術方法も違うので真似しても効果が出る可能性は低いです。



さらに・・・
「本当にその方法で患者さんの痛みが少なくなったのか?」という疑問があるのです。


痛みを数値で見る事が出来ないですから、本当はたいして変わっていないのに患者さんが「良くなりました」と言っているだけかもしれません。


「通っても治りそうもない」とか「お金が続かない」と思った時に、「良くなりました」と言って通院をやめるのはよくある事です。



純粋な(バカな?w)鍼灸師はその言葉を真に受けて「治った」と思うのです。

通わなくなった患者さんが「あそこに行っても治らないよ!」なんて近所に言いふらす事は珍しくありません。


論文に使っている治療前・治療後の姿勢を撮った写真が「患者ではなく、実は身内の写真だった」なんて話を聞いた事もあります。


この業界にいる人間なら「本を読んだり勉強会へ行っても、実際に使える技術は少ない」と感じると思いますが「再現性が無い」ので仕方ないのです。
※知識として知っておくのは無駄ではないと思いますが


勉強会へ行くと、偉い(?)先生が手本で参加者に鍼を打って「ほら! 痛くなくなったでしょ!」と聞き、
打たれた参加者は「凄い! 痛くないです」なんてアホな事を今だにやっています。


この状況で「別に変わりありません」と言える人が果たしているのでしょうか。。。
どこぞの催眠商法と変わらん気がしますww


こんな状況じゃ、偉い先生が間違った事を言っても、誰も反論しませんよね。



医療として認められる日は・・・来るのかなぁ。



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